Factory Journalジャーナル
IZU TROPICAL PARADE 2023無事に開催!!
3月11日に西伊豆の大地を旅するIZU TROPICAL PARADEを開催しました。
松崎町を起点としてコンパクトながらも海岸沿いの風景やジャングルのような樹林帯を楽しませてくれる岩地をゆっくりと周り、そして町の小道や古道を繋いで石部に降り、そしてダイナミックな石切場を探索して雲見でハイキングを終えました。
午後はアメリカのトレイルに詳しいイワシによる「海外トレイル話」、そしてLODGE MONDOオーナー松本潤一郎と長女あこやの「親子三代にわたるアンナプルナハイキング話」を西伊豆の食材で彩られたディナーとお酒で夜遅くまで楽しみました。
※朝からエネルギッシュな参加者達
朝の10時に松崎港に長い道のりを経て集合したハイキング参加者達が一様に笑顔で明るい雰囲気だったのが印象的でした。
なんなら前日深酒をしてしまった僕が一番元気がないようであったので、缶コーヒーで気合を入れ直して参加者のもとに向かいます。
雲ひとつない快晴で、風も強くない。ついに春が来た。いや、春を飛ばして初夏になったといった感じで、長袖では少し暑さを感じます。
※チームITJ号
※チームやすよ号は少し強面
松崎港から岩地までは少し長い舗装路歩きがあるので、今回はYAMABUSHI TRAIL TOURで使用しているバンを使って登山口まで送ることにしました。
それでも、少し参加者が多くなってしまったので、ITJの千葉さん、友人でアメリカのトレイル経験のあるヤスヨさんにトレイルエンジェル(アメリカでハイカーを助けるボランティアのような人たちのこと)をお願いして、全員無事に岩地歩道の入り口に立つことができました。
一周30分ほどで終わってしまう岩地の岬ですが、かつて人が生活していた小さな畑や石垣を見ることができ、高い位置から海原を見渡せる箇所、そして萩谷海岸に降りて浜辺でのんびりとできるので、ゆっくりと楽しむことにしました。
※見晴らしの良いトレイルから海を一望する。
今回は参加者の条件は絞っていませんでしたので、誰もが楽しんで歩けて、かつ景色が美しいコースを選び、そして休憩も多めでパレードをすることにしました。
※萩谷海岸に抜けるトレイルをゆっくりと歩く。
※美しい萩谷海岸
※ITJの千葉さんと話す僕。
※水分補給は焼酎のみというストロングスタイルの参加者も。
長めの休憩を終えて、入口のまで登り返します。海から離れると石垣を無数の蔦が覆う緑のトレイルに入り、どこか南米にいるようの雰囲気になります。
岩地歩道に入ると細いトレイルが道路脇にするすると伸びています。ここから石部まではそこまで景色が良い区間ではないですが、昔の人たちが松崎から石部に移動するのに、ここを頻繁に歩いていたのだろうなと思いながら歩くと、とても趣深い気持ちになります。
※所々舗装路を歩いてトレイルをつなぎます。これもまた趣あります。
※かつてこの道を歩いたことがある参加者もちらほら。
※町と町へ移動する度に小さな峠を越えます。伊豆特有のユニークな地形を体感しながらパレードは続きます。
※石部の漁港。きれいな海が疲れを忘れさせます。
※ハイカーをサポートするためのトレイルマジックを設置。しかし、誰も気が付かない。
石部に降りて漁港へ移動して休憩。アメリカのトレイルを歩いているとトレイルマジックと呼ばれるハイカーに向けて何かサプライズで施しをしてあげる文化があるので、僕もここでそれを再現しようとトイレの前にドリンクの入ったクーラーボックスを設置していたのですが、誰もそのことに気がついてもらえず、最終的には自分でそこに怪しいクーラーボックスがあるので開けてみるようにと、かなり不自然な示唆をしなくてはいけなくなりました。
※後半は石切場を探索します。
※巨大な洞窟と化した石切場。この石が江戸城に使われたとは驚きです。
石部からは急な登りから、見晴らしの良い展望台に抜けることとができます。そして突如現れる巨大な石切場が僕らパレード隊の前に立ちはだかります。
江戸城のために切り取られて空洞になった岩壁は巨大で、中に入るとひんやりとしていました。
短時間で様々な西伊豆の様相を体験して、一同は今回のトレイルの最終終着点である雲見にある「とばや」に到着。
僕はこの「とばや」が西伊豆のトレイルで一番素敵な補給地点だと感じている。松崎町より南に行くと町に何もお店がないことが多い。
だから、数少ないポイントで食料などを買わなくてはならないのだけど、僕はいつもコンビニで買い物を軽くして、また山に戻るのだけど、雲見の場合は「とばや」しかない。
そして、入ってみるとハイキングに必要な補給物資はほとんど揃っている素晴らしさ。さらに魚屋なのに薬を売っているという面白さ相まって、ここにしかない体験を与えてくれる。
一同はそれぞれ買ったもので、ハイキングが終えたことに満足しながら送迎の車を待ちました。
午後の部はLODGE MONDOに会場を移してトークイベント。
まずはLODGE MONDO ゆかりさん渾身の西伊豆の食材をふんだんに使用したクセ強めしかし、とてつもなく旨い料理を旨いお酒と共に楽しみました。
まずはもうひとつのトークショーはLODGE MONDOオーナー松本潤一郎と父、そして長女、松本あこやがネパールのアンナプルナサーキットを親子3代で1ヶ月かけてハイキングした時の事のスライドから夜の部は開始。
三世代に渡って眺めるネパールのトレイル、そして当時6歳の子供が体感した話を聞くのはとても貴重な体験でした。
そして、最後は僕の「海外トレイルについて」というざっくりとしたトーク。今回は海外にある数千キロにも渡るトレイルの存在を初めて知った人もたくさんいたので、まずは何ヶ月も山の中を徒歩旅行するという遊び方の紹介。
しかし、最後の方は話が脱線し、トレイルを歩きすぎて僕がどのように変わってしまったかというディープな話にまで足を突っ込んでしまいましたが、それもまた面白くて良かったかと思います。
今回は普段は新しい出会いも多く、ローカルにお住まいの方も西伊豆のトレイルの面白さを再認識してもらえた良きイベントとなりました。
まだまだ面白いトレイルが存在する伊豆。また次回もみなさんとIZU TROPICAL PARADEできるのを早くも楽しみにしています。
Happy Trails.
いわし