Factory Journalジャーナル
薪調達の日々
皆さまこんにちは!
大変お待たせしている薪火レストランですが、ツアーの入っていない日などにはオープンに向けて少しづつ準備をすすめています。
店内の塗装をしたり、

内装の装飾や、テーブルや椅子になる木材(これらも自分たちで集めた木)を製材し乾かし、加工したり、

そして何より薪火料理には欠かせない”薪”の調達!その薪も自分たちが実際に山に入り森林整備をする際に切った木を薪にしています!

今までマウンテンバイクで使っているトレイルの整備はしたことあるものの、本格的な伐採を伴う森林整備に参加するのは今季が初めて。去年の6月にはチェーンソー、11月には刈払い機の免許も取得しある程度の作業をすることができるようになりました。とは言え未経験者が実際に木を切るとなるとあたふた。理屈はわかっている。けど一本の木を目の前にすると倒す方向や重心の位置、障害物の処理などう進めてよいのか迷う。結局ある程度の知識と、なにより経験なんだなと実感。
そもそも自分はまだ大きい木を切ることはなく、わりとただ切っていけばいいような細い木を切っていってるんだど、これは結構楽しい作業だし経験値が上がっていっていく実感がある。いろいろ考えながら自分の考えている通りに切れていくと気持ちがいい。最初はただ木を切ることしか考えられないんだけど、だんだんと木の種類や性質などにも目が向くようになったり、硬い木、やわらかい木を切ってる時の手応えや木それぞれの匂い、倒れた時の音など結構楽しみを見つけられる。

休憩時間も楽しみの一つ。作業中はヘルメットはもちろん、目を守る保護メガネ、イヤーマフというエンジン音などの騒音から耳を保護するためのヘッドホン型の物や腰袋などなど、身体には結構な数の装備品が付いている。加えて作業中はチェーンソーのエンジン音。これがイヤーマフをしていても結構な音量。この音でゾーンに入ることがあるらしく、集中力が増すという良い効果がある反面、ゾーンに入りすぎて疲れを感じにくくなったり周囲の変化に気づきにくくなったりして、結果判断ミスや事故につながったりするらしい。なので意識的に休憩をとるのだが、これらから解放されると一気休憩モード。ありきたりな表現で申し訳ないが、鳥の鳴き声や風の音、また風に揺られる木の音に身体全体が一瞬で包み込まれる。今の現場は町が近いので車の音なんかの生活音も聞こえるんだけど、距離感が程よく町が動いてる感じを山から聞けてなんかおもしろい。

そして森林整備をして薪を採るだけでなく、新たに食材として使えそうなものを探したり、、、、。いま目をつけているのは「ヤブニッケイ」というクスノキ科の常緑樹。英名は「Japanese Cinnamon]。ボスからこれを探してきてという指令がくだったが、なんせ植物は似ているものも多く判別が難しい。ネットで調べたり、山仕事の先輩に聞いたり、それっぽい木が見つかれば匂いを嗅いでみたり。そしてみつけた「ヤブニッケイ」はそこら中に生えていた。そしてそれの葉、幹を採取し、乾かしてまずはお茶にしてみる。ネット情報だと香りが薄いとか青臭いだとか、あんまりポジティブな情報がなく、「どうなんだろ?」という感じだったけど、飲んでみると香りも良いしえぐみもないし、わりとすっきりとした紅茶のような感じ。「Jpanese Cinnamon」の名の通り、チャイのような風味。商品として提供するかはわからないけど、他にもハーブとして使ってみたりといろいろとポテンシャルはありそう。

当初の予定よりオープンがだいぶ遅れてしまっていますが、このようにいろいろと試しながら少しづつ進んでいます。オープンした際にはそれらを存分に味わっていただけるように試行錯誤取り組んでいますのでご期待ください‼