Factory Journalジャーナル

自社で木を伐る薪火料理店【QUEBICO/クエビコ】をオープンさせました!

皆さま、どうもお久しぶりです。

代表の松本です。

最近ではメインガイドの平馬や、和歌山から移住して来たうえだしゅうたろうなどの若手がツアー部門を引っ張ってくれているので、めっきりツアーの出番が少なくなってしまいました。

この間、自分は何をしていたかというと、ツアー拠点のある松崎町の中心地に、自分たちの伐採した木でお店の熱エネルギーまで自給してしまおうという薪火レストラン【QUEBICO/クエビコ】の開業準備をすすめていました。

 

店舗となる物件は、妻の実家が営んでいた文房具屋。

1階2階を合わせると床面積が280平米となかなかの面積ですが、厨房以外は業者さんを通さず、いつものようにフルDIYで施工しました。

そして1年半!かけて出来上がった店内の様子がこちら。

ツアーのベースや、わたしたちが経営している宿泊施設のロッジモンドと同じく、使われているほとんどの木を自分たちで山から伐り出して内装に使っています。

テーブルも広葉樹や古材を組み合わせてすべて自分たちで造りあげたものたち。

ほとんどすべての木を、この店の半径数km以内の木でまかなっています。そりゃ1年半もかかるわけです!

薪火レストラン【クエビコ】は飲食店にも関わらず、ガスが引き込まれていません。

厨房の中に設置してあるウッドボイラーで薪を燃やし、その熱エネルギーを利用してシンクや食洗器、排煙装置の洗浄へと熱湯をまわし、冬場は1階2階へと合計4基あるパネルヒーターへお湯を循環させることにより、暖房のエネルギーとしても薪火の力を利用する仕組みです。

そして、燃焼が落ち着き、熾火となった薪を奥に見える炉台へと移動させ、調理の熱源に使います。

つまり、ガスや灯油などの化石燃料をまったく消費せずに、熱エネルギーを循環させる飲食店システムをつくってしまいました!

いろんなAIに検索をかけて調べてみたけど、自社で木を伐り、地域の森林資源を活用して薪を内製し、熱エネルギーごと自立供給してしまうレストランは世界のどこにもないようです。

MTBでトレイルライドを楽しみ、薪火レストランでドラフトビールと薪火料理を楽しむことができるなんて、国内ではここだけではないでしょうか?!(世界では薪火料理が注目されていて、あちこちで増えています)

クエビコでご提供する料理のスタイルとしては、薪火料理との相性が良い地中海料理や南米料理など、自分が旅して来た地域のスパイスや調理法を伊豆の食材と組み合わせたものとなります。


薪火料理は、よく炭火焼きと混同されますが、まったく異なります。

炭火は、木材を炭窯で高温で焼き、炭化させたもので、高い火力が特徴。

しかし、火力が強すぎるため、野菜を焼くと焦げてしまい、苦味が全面に出てしまうことがあります。

実際に我が家の子どもたちも、バーベキューで焦げた野菜の苦味が嫌いで、食べないことがよくありました。

一方、薪火で野菜を焼くと、薪に含まれる水分が蒸発しながら燃える「スチームの炎」で調理されます。

この方法では、炭火よりも燃焼温度が低く、強めに焼き付けても野菜は焦げにくいのが特徴です。

その結果、香ばしさと素材本来の甘みが引き立ってきます。

普段は野菜嫌いな子ども(大人もだけど)たちが、薪火で調理した野菜を頬張る奇跡の姿を何度も見て来ました。


これは、魚や肉に関しても同様で、なおかつ薪火特有の薫香がつくのでまさしく伊豆の森そのものの味わいが食材に移るのです。

世界中の薪火レストランのシェフたちが「薪火は魔法」と言っているのですが、まさしくその通りだなと実感しています。

ぼくらの薪火レストラン【クエビコ】の名前の由来ですが、

古くから日本に伝わる案山子の神様(土地を司る神)にちなんでいます。

ラテン語では「尖ったくちばし」を意味しているダブルミーニングでもあり、ライブファイヤーの力強い調理法を象徴する、ぴったりの名前だと感じ、命名しました。


昼夜通してのワンプレートメニュー、夜はサイドディッシュが選べるアラカルトなどをご用意。

以下、メニューの一例です。

▪薪火グリルのスパイシーミートボール

▪スパイスとハーブの中東風ミートボール

▪ババガヌーシュ!(焼きナスとゴマのペースト)

▪季節のグリル野菜と潮鰹のバーニャカウダーソース

▪キノコの薫香焼き卵黄とチーズのせ

▪地元乳牛のソフトクリーム(スパイスナッツソルト・スモーキーストロベリーのトッピング)

▪薪火自家焙煎のコーヒー

アラカルトの他に、大皿を複数名で取り分けていただくShare Courseもご用意しています。

薪火料理の体験編 Experience course 5,500円/1名
フルコースで堪能したい場合は Lover course 7,700円/1名がおすすめです。

(大人数でのディナーのご予約はコースをお願いする場合がございます)


生ビールはハートランドをご用意。

国内外の自然派のお酒も各種取り揃えています!


デザートにはイタリア製カルピジャーニ社の滑らかなソフトクリーム。

まるでカスタードのような焼きバナナや、燻製のフルーツをトッピングできます。

暑い日のライド後にはうってつけのスイーツになることでしょう。


お店の場所はこちら

〒410‐3624 静岡県賀茂郡松崎町江奈225‐4
Wood fired restaurant Quebico
営業時間 11:30~14:00 18:00~21:00
定休日  月・火 


公共の宿「まつざき荘」や伊藤園ホテル、堂ヶ島温泉に素泊まりで宿泊の方たちにも利用していただきやすい立地となっています。



まとまった休暇を取るタイミングもありますので、営業日に関してはGoogleマップを確認していただけるのと確実です。

(はやくも海外からのゲストのクチコミが多数を占めています。日本の方もレビューいただきたいです!)



それでは新たにはじまった僕たちの薪火レストラン【クエビコ】をどうぞよろしくお願いいたします!!

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